【小学校低学年・中学年向け】理想的な子どもとの親子関係

幼児から小学生に成長すると、親子関係も変化します。ほかの子と比べる機会も増えて、親がついつい感情的になってしまうことも。そうならないために、親子関係の変化を3つのカテゴリに分けて心構えについてまとめます。

親子関係の変化その1 小学生の学力

小学生になると、学校のテストや体育などがスタートします。学校生活の中で、できることとできないことが明確になるでしょう。子どもの得意分野やスキルが、親の期待と異なるケースもあるかもしれませんが、怒ったり嘆いたりといった過剰な反応は禁物です。
兄弟で差を感じるようなことがあっても、比べることのないように気をつけたいところ。得意なことに対してよくほめて、苦手なものに立ち向かう自信やポジティブなパワーを身につけさせましょう。
「お兄ちゃんはもっと上手だったのに」、「お母さんが小学生の頃はそんなの簡単だったよ」という言葉は、なるべく避けましょう。親子関係を悪化させる原因になってしまいます。

親子関係の変化その2. 小学生の性格


保育園や幼稚園よりも同級生が多くなると、性格も変わってくるかもしれません。引っ込み思案になったり、クラスの子にいじわるしたり。小学生の子どもが思い通りの子に育っていないと感じることはありませんか?そんな時に親がとるべき行動は、個性を認めることです。自分の思い通りにならないからといって、頭ごなしに叱るのはやめましょう。

性格から連想される言葉には、ポジティブなワードとネガティブなワードがあります。就職活動の自己アピールでご存知の親御さんも多いかもしれません。

例えば「引っ込み思案」という性格は次のようにあらわすことができます。

  • ポジティブなワード:しとやか、慎重、ひかえめ
  • ネガティブなワード:暗い、存在感が薄い、意思表示がない

また、「マイペース」という性格をあらわす場合は次のようになります。

  • ポジティブなワード:おっとり、のんびり、やさしい
  • ネガティブなワード:グズ、遅い、ダラダラしている

「存在感が薄いんだからもっと大きな声で挨拶しなさい」、「あなたはやることが遅いんだからさっさと準備しなさい」という言葉をかけていると、親子関係は良いものではなくなります。
「あなたは皆と比べるとちょっとひかえめだから、もっと大きな声を出してみたら?」、「のんびりしているのは良いと思うけど、学校ではお友達とペースを合わせようね」など、なるべくポジティブなワードを使って接するようにしましょう。

ポジティブな声かけによって、子どもは自分の性格を肯定できるようになります。個性を認めた上で、協調性を育んでいくのが大切です。

親子関係の変化その3. 小学生の友達づきあい


小学生になると親の知らない交友関係も増えてきます。付き合う友達について知りたいのが親心ですが、子どものプライバシーも尊重しましょう。友達同士の秘密の話を聞き出そうとしたり、学校に行っている間に内緒で部屋を漁ったりする行動は、長い目で見ると親子関係を損なうことにつながります。

ただし、いじめや仲間はずれの兆候があった時はしっかり家庭で話し合うことが大切です。小学生のスマホ保有率は30%といわれています。しかし、本人がスマホを持っていなくても、友達のSNSで子どもが写った写真を投稿される可能性はあります。また、本人の見ていないところで、いじめの標的にされる可能性もあります。我が子をいじめの被害者、加害者にさせないためには、スマホを持っていなくても小学生のうちから少しずつネットリテラシーについて親子で勉強しておくと安心でしょう。

親子関係は小学生の家庭教育でもある


文部科学省は、「家庭教育」を推進しています。家庭をすべての教育の出発点に位置づけ、次のようなことを会得する場としています。

  • 基本的な生活習慣や生活能力
  • 人に対する信頼感や思いやり
  • 豊かな情操
  • 基本的な倫理観
  • 自尊心と自立心
  • 社会的なマナー

子どもの教育を社会全体でおこなっていくべきであることは、いうまでもありません。とはいえ、親子関係が良好でなければ社会と関わる機会を失いがちなのが日本の現状です。が積極的に社会へ羽ばたき、つながりを作っていけるよう、まずは親子関係の健全な構築を大切にしましょう。

もし共働き世帯にであれば、子どもとの時間を作るのは大変なことです。食事を一緒に食べたり、学校の様子についてよく話をしたりという時間をとるのも難しいという家庭は少なくないでしょう。ですが、幼児を育てることと、小学生を育てることは違います。小学生は親の気持ちを推し量ったり、自分本位から一歩進んだものの考え方を身につけていきます。日々の生活のコミュニケーションによってそうした成長の一端を見つけられるのは、親ならではの醍醐味といえます。

各家庭でできることを一つずつ積み重ねながら、学校や社会に預けつつ小学生の子育てを楽しんでみてはいかがでしょうか。

親子関係を良好に保って楽しい小学生生活を

家庭での親子関係を良好なものに保ちましょう。子どもが楽しいと思える小学生生活につながります。