現在の小学生は、毎日学校から出される宿題に追われています。学習塾などに通っている子もそうでない子も負担に思っている宿題は、教育的にどのような意味があるのかをご紹介します。また、家庭学習で求められていること、さらにスムーズに宿題を終える方法なども合わせてご紹介します。
小学生の学校教育から考える「宿題」の目的とは
家に帰って宿題をする、という習慣を定着させるため、毎日宿題を出しているのです。子どもたちは明日までに提出しなければいけない宿題を通して、「自宅で必ず勉強する」という習慣を身に着けています。文部科学省からは、学年×10分になるような宿題を出すように指示が出ていて、1年生なら10分、5年生ならば50分の宿題が出されます。
宿題の種類としては、
- 計算ドリルや漢字ドリルなどコツコツ進めると知識定着に繋がるもの
- 言葉の意味を調べたり、自分の言葉で書いたりするもの
計算が得意な子どもはドリルなどがとても簡単に感じてしまうこともあるかもしれませんが、計算も漢字もコツコツ進めることでより高い知識定着が期待出来ます。何度も同じ問題を実施することも意味があります。また、ドリル形式の宿題は、知識の量に関わらず実施することが出来るので、先生としても宿題として出しやすいものになっています。しかし、最近では「調べる」宿題が増えています。
文部科学省の調査で、調べてくる宿題をしていたり、自分の意見を書くような宿題を出している学校は成績の向上が著しかったのです。そのため、全国的にそういう宿題を増やしていこう、という動きに移行しています。小学生の宿題はすぐに終わらせることが出来るものだけでなく、自分で考えたり調べたりするような、興味関心を促す宿題へと移行しています。
小学生にとってどんな宿題も教育的価値がある
小学生の宿題を見たときに、「宿題が簡単すぎてすぐ終わってしまう」「単純作業が多すぎて意味がない気がする」「レベルの低い問題がたくさん出ていて子どもには作業になっている」と感じる人も多いかもしれません。宿題の教育的価値は、毎日コツコツ勉強することです。
学習塾に通っている子どもなどは、学校の宿題が簡単に思えてしまうこともあるでしょう。スポーツをしている子どもは、練習から帰ってきてから学校の宿題をこなすのは負担になることもあります。しかし、
と考えられて設定されているので、毎日決まった時間に宿題をさせるなどして必ず実施するようにしましょう。小学生の宿題で親に教育面で求められているもの
宿題はやらなければいけないものですが、 そのチェックや管理を学校側は親に求めている場合が多いです。具体的にどんなものを求められているかをご紹介します。
- 宿題は一緒にやる、もしくはやるように促してもらう
- 宿題のチェック、間違え直し、わからない部分の解説
- ノートの使い方、字の書き方のチェック
小学校によっては、宿題の丸付けを親に行わせる場所もあります。小学生にとって宿題は面倒くさいものです。特にドリルや漢字など、流れ作業でできるものが多いため、字が汚かったり、適当に書いたりしてしまうことも考えられます。毎日勉強する習慣を作るのが、学校教育の目的ではありますが、ただ闇雲に行ったり適当にやったりしていると、後々学力差が生まれてしまいます。
【子どもの宿題をチェックするときのポイント】
- 日付、曜日、ページ数などが書かれているか
- 計算の場合は式を書いているか、筆算は残っているか
- 字が汚くないか、後から見てもわかりやすいか
- 漢字は止め・はね・はらいなどがしっかりとかけているか
- だらだらと宿題をやっていないか
小学生の子どもが宿題を効果的に家庭内教育に取り組む方法

スケジュールを決める
小学生の子どもは、スケジュールを立てることが苦手です。なので、小学生のうちは親が「宿題をやる時間」を決めてあげるのがよいでしょう。学校から帰ってきたらすぐに宿題をやる、または、夕食の後ダイニングで親と一緒に宿題を行うなど、時間をしっかり決めることが大切です。
出来るだけ一緒に宿題を行う
子どもが宿題を行っているのを出来るだけ見ていてあげましょう。よく出来ていたら褒めてあげることも大切です。
時間を計る
だらだら宿題をやっても意味がないので、時間を計って宿題を行うことも効果的です。
宿題は、家庭内教育の一環なので、家族で話し合ってルールを決めていきましょう。宿題をやったの?と聞くだけではあまり宿題の効果は発揮されないので、しっかりとフォローしてあげましょう。
小学生の教育は宿題ありきになっている
小学生の教育は、授業内で説明をして、基本は宿題で演習を行うようになっています。そのため、演習を怠ってしまうと他の子と学力差が生まれてしまうので、出来るだけ丁寧に宿題をチェックしてあげましょう。わからない問題はすべて教えるのではなく、子どもにどのように考えさせるかを重視していきましょう。