日本のプログラミング教育は遅い?海外の現状と比べてみよう

小学校から必修化されることが決まったプログラミング教育ですが、その重要性や存在意義はまだまだ浸透しているとはいえません。しかし海外の教育現場を見てみると、今回のプログラミング教育は当然の施策であり、むしろ開始が遅いくらいだと思われることでしょう。

プログラミング教育に疑問を感じるという場合は、まず海外ではどのような取り組みが行われているのかをチェックして、日本との比較を行ってみることがおすすめです。海外で行われているプログラミング教育を参考にすれば、これから子供たちが体験する授業の成果を予想することもできるでしょう。実際に教育制度がスタートする前に、ぜひこちらで海外の具体例を確認してみてください。

プログラミング教育は世界規模で広まっている!


日本でのプログラミング教育は2020年の開始を予定していますが、実は世界ではそれに先駆けて教育制度の改革が行われています。その流れはどんどん加速していて、今後もさらにプログラミングを主体とした教育制度は充実していくと考えられるでしょう。

例えばイングランド・エストニア・フランス・ドイツ・イタリアなどは、積極的にプログラミングに関する学習を取り入れていることで知られています。そういった国々と比較してみると、日本のプログラミング教育への着手はやや遅れていると評価されるかもしれません。

プログラミング教育とはただITの技術者を育てるものではなく、学力に関する基本的な思考法にも影響します。そのため国内のプログラミング教育の発展度によっては、他国とあらゆる面で差が出てしまうかもしれないのです。

だからこそプログラミング教育に対する正しい理解は重要で、両親の積極的な関わりが子供の将来に直結すると考えられます。海外との比較をきっかけにして、プログラミング教育がいかに大切な学びであるのかをチェックしてみましょう。

海外におけるプログラミング教育の事例

海外の現状を理解するためにも、まずはいくつかの具体的な事例を見てみましょう。特にイングランドとエストニアの2国は参考となりやすいので、今後のためにも要チェックとなります。

イングランドの事例


2014年から「Computing」と呼ばれるカリキュラムを実施しているイングランドは、プログラミング教育にかなり熱心な国であるといえます。Key Stageの1〜4(5歳から16歳)の児童を対象としたこれらの学習体制は、将来的に子供の成長に大きな影響を及ぼす可能性があるでしょう。

イングランドでは元々「ICT」という教科があり、Computingはその形式を発展させたスタイルとなっています。
きちんとした下地に支えられている教育制度は、今後日本も見習っていくことになるかもしれません。

ComputingにはCS(Computer Science)、IT(Information Technology)、DL(DigitalLiteracy)という3つの構成があり、それぞれに学習の役割があります。プログラミング教育はこの「CS」の部分で学び、コンピューターの基本と応用、そして専門的な用語を使って課題を解くことを実践していくようです。

ただ単純にプログラムを作成するだけじゃなく、解決のプロセスを求めていくという経験を目的としているため、学習の成果はさまざまな分野に役立つかもしれません。

エストニアの事例


エストニアでは2012年から既に、「ProgeTiiger」というプログラミング教育推進プログラムが始動しています。将来的には1〜12年生すべての公立学校にプログラミング教育を導入し、生徒が自由に選択できるような学習形態とすることが目標なようです。

学校ごとに取り組みの対応は異なるらしく、「Informatics(Informaatika)」という選択教科のなかでプログラミングを学んだり、アッパーセカンダリースクールで選択科目として採用されていたりします。自由度の高い学習環境が整っているため、生徒の勉強に対する意欲を大切にしながらプログラミング教育をサポートしています。

学ぶ側の自主性を尊重した制度であるのなら、積極的に参考にしていった方がプラスになることでしょう。

どうして今世界中でプログラミング教育が活性化しているのか?


上記で紹介した2国以外にも、多くの国々がプログラミング教育に力を入れ始めています。それはIT業界の重要性が、世界中に認知され始めたことと関係しているのでしょう。

IT系の仕事は世界中のどこでも必要とされる職業であるため、就職を考えたときには大きな武器になります。そのため子供たちが将来世界で活躍できるように、最低限のプログラミング能力を学校の授業で身につけさせたいと考える家庭が多くなっているのでしょう。

またプログラミング教育は特別な言語やツールを覚えるだけでなく、基礎的な問題解決能力を取得することが目的でもあります。それはあらゆる場所で活かされる可能性があるスキルなので、グローバル化による競争が見込まれる社会においては大切な投資になるのです。だからこそプログラミング教育の存在は、今後も活性化することが見込まれるでしょう。

日本もまたそういった世界の流れに足並みをそろえて、きちんとした専門教育を受けさせることは必至となります。海外に後れを取らないように、この機に両親も一緒にプログラミング教育の概要をチェックしていくことが求められるでしょう。

家庭でできることを考えてみよう


海外のプログラミング教育の現状を知ると、日本もまた今後の展開に期待したくなってしまいます。そして学習の効果を高めるには、学校教育と合わせて家庭でのサポートも重要となってくるのです。

国際社会を意識して、子供のために家庭でできることを考えてみるといいでしょう。例えばプログラミング教育のセミナーに出かけたり、学校の説明会に出席したりといったことがおすすめされます。

簡単なことであっても、両親が積極的にプログラミング教育の現場に関わっていくことは重要です。子供が学びやすい環境を作れるように、この機に理解を深めていきましょう。

せっかく海外との比較を行ったのだから、日本以外の人々と交流してみるのもいいですね。プログラミング教育の成果を確認しながら、お互いに刺激し合える関係が理想となるでしょう。

まとめ

日本のプログラミング教育は、海外に比べるとまだまだ発展途上だといえるかもしれません。しかし海外の現状を参考にすることで、しっかりとした教育制度を作ることはできるでしょう。

そのためにはどうしても、子供とその両親の協力が欠かせないのです。プログラミング教育の魅力を再確認したのなら、ぜひこれからも積極的に概要を学んでいってください。